
行政書士試験の勉強方法として独学、通学講座、通信講座という3つが主に挙げられますが、どの勉強法が自分に合っているのかお悩みの方も多いのではないでしょうか?
どの勉強法においてもメリット・デメリットがありますので、それぞれの特徴をつかんでおくことが大切です。
この記事では、各勉強法の特徴やメリット・デメリットを解説しつつ、どの勉強法が行政書士の試験対策に一番向いているのかを導き出しております。
行政書士試験の勉強法を検討中の方はぜひ参考にして下さい!
独学の特徴【低コストで合格を目指せる】

独学の最大の特徴は、低コストで合格を目指せるという点です。
基本的に自分で購入する参考書や問題集などの費用だけで済むので、通学講座や通信講座と比べるとかなり節約できます。
以下に独学で必要な費用の目安を挙げてみました。
■独学で必要な費用の目安
教材 | 金額 |
テキスト | 5,000円 |
問題集各種 | 18,000円 |
過去問 | 2,500円 |
行政書士受験六法 | 5,000円 |
合計金額 | 30,500円 |
このように、大体3万円前後で一通り揃えることが可能。
コースやキャンペーン時期にもよりますが、通学講座の場合は約20〜30万円、通信講座は5〜15万円程度が相場となります。
それが独学の場合だと、受験代、模擬試験代を含めても費用は5万円前後となり、通信講座や通学講座に比べるとかなり金額を抑えられることになります。
独学のメリット・デメリット
- 費用が安く済む
- 自分のペースで勉強ができる
- 使用するテキスト、不明点の解決、勉強の計画などすべて自力で不安もある
- 膨大な時間がかかる
- モチベーションの維持が難しい
上記で解説したように、独学のメリットとして費用が安く済むという点が一番に挙げられます。
他にも、自分のペースで勉強ができるので、理解している部分を再度勉強する必要もありません。
また、通学などのように時間を決められることもなく、どこかに足を運ぶ必要もありませんので通学時間も勉強に充てられます。特に独学での資格取得経験がある方や法律の勉強をした事がある方は独学でも対応できそうですね。
一方、デメリットとして一番大きいのは自力で勉強する必要がある点です。
当たり前ですが、独学の場合はすべて一人で実行する為、比べる人も居ない孤独感、使用する教材や不明点の解決などの不安もあります。
そもそも勉強するかどうか自体もすべて自分にかかってくるので、怠けグセを自覚されてる方はかなり厳しい戦いになるでしょう。
なお、独学で必要な勉強時間としては以下が目安になります。
- 法律知識のある方 → 500~600時間
- 完全初学者の方 → 800~1,000時間
例えば、仕事をしながら毎日平均3時間勉強したとしても前者で半年、後者では一年弱かかりますし、勉強のできない日や疲れて休んでしまった日があればもっとかかってしまいます。
それだけの長期間、自分で勉強の計画をし、一人でモチベーションを維持することはよっぽど意思の堅い人でないと難しいと思いますし、初学者の方や資格取得挑戦が初めての方などもなかなか厳しい勉強法といえるのではないでしょうか。
- 過去に独学で資格試験の成功体験をお持ちの方
- 行政書士(法律)の基礎知識がある方
- 自身でスケジュール管理が組み立てられる方
- 意思の強い方
- とにかく費用を安く済ませたい方
通学講座の特徴【モチベーションが維持しやすい】

自宅で一人で勉強をしているとたくさんの誘惑があり、つい他のことに気を取られて勉強が滞ってしまいますよね。
しかし通学講座であれば、同じ資格取得を目指す人が集まる空間に行くことでになりますので、モチベーションの維持にもつながりますし、勉強についての情報共有もできます。
自宅で自主的に勉強することが苦手な方には非常におすすめ です。
また、通学講座は費用が高額になりやすいので、「こんなに投資したんだから頑張らないと!」とモチベーションを保ちやすい面もあるでしょうね。
通学講座のメリット・デメリット
- 実績のあるカリキュラムで勉強できる
- 決まった日時に学校に行くため強制的に勉強できる
- ポイントを押さえた講義で効率が良い
- 講師に直接質問ができる
- 仲間がいるためモチベーションの維持がしやすい
- 学費が高いケースが多い
- 予定が合わないと授業に行けない
- 通学時間がかかる
通学講座のメリット・デメリットは独学と全くの逆です。
通学講座のホームページには受講者の合格率や合格人数を記載しているところもあり、そういった実績のあるカリキュラムで勉強ができるのは独学の計画と違うので安心して勉強に集中できます。もちろんテキストなども受講料に含まれているので、自分で選んで買う必要もありません。
また、決まった日時に学校に行くため強制的に勉強できるのもメリットとして挙げられますし、わからないところはその場ですぐ講師に質問できるのも良い点ですね。モチベーション面でも仲間がいるため維持しやすいのもメリットの一つです。
デメリットとしては、独学や通信講座に比べて学費が高額になる点が挙げられます。 相場は20~30万円といったところでしょうか。
また、予定が合わないと授業に行けないという点もサラリーマンの方なんかは特に厳しいでしょう。残業などで予定が狂うこともよくあるでしょうからね。
その他、そもそも学校が近くにないと通えないですし、通えたとしても遠いと通学に時間を取られます。
例えば2時間の講座を受けるために往復2時間かかるところだとすると、講座約一つ分の時間を通学に使ってしまうことになるのでもったいなく感じますよね。こういったロスを防ぐためにも、通学圏内(片道30分くらいまで)に行きたい学校がある場合にはじめて検討されるのがいいでしょう。
- 合格実績のあるカリキュラムで学習を進めたい方
- 費用が少々かかっても問題のない方
- 通学圏内(片道30分程度まで)に通える資格学校がある方
- ある程度時間に余裕のある方
- モチベーション維持に不安のある方
通信講座の特徴【時間を有効活用できる】

通信講座は時間を有効活用できるという点が一番の特徴です。
多くの通信講座はスマホ一台で講義視聴やテキスト閲覧、問題集などある程度の勉強ができるので、スキマ時間を使って効率よく学習できます。動画も繰り返し視聴ができますし、倍速機能も大体ついてるのでまとまった時間がなかなか取りづらい方にはとても向いている勉強法 だといえます。
特に行政書士試験はサラリーマンの方の受験者が多いので、通信講座のようにスキマ時間を活用して勉強できるのは非常に相性が良いのではないでしょうか。
通信講座のメリット・デメリット
- 実績のあるカリキュラムで勉強の計画ができる
- ポイントを押さえた講義やテキストなので効率が良い
- 自分の空いた時間で勉強を進めることができる
- 基本動画学習なので、くり返し観たり倍速再生ができる
- 通学に比べ費用は比較的安い
- 通学時間がかからない
- 直接質問はできない
- モチベーションの維持が課題
- 独学に比べると費用がかかる
通信講座は通学講座のように必ず勉強しなければならない空間に行くわけではないので、勉強スタイルは独学と似た形になりますが、独学とは異なるメリットがたくさんあります。
まず、こちらは通学講座のメリットと重なりますが、合格実績のあるカリキュラムで勉強ができます。テキストも学校側が用意してくれますので選ぶ必要はありませんし、ポイントを押さえて効率よく勉強できる点も同様なので、自宅での勉強になるといえど、通信講座なら合格への道筋がある状態で進めることができます。
また、費用は5万~15万前後と通学講座に比べると安く、キャンペーン期間中に申し込めばさらに安く受講することも可能です。
一方デメリットは、講師に直接質問ができない点や、独学ほどではないにしろモチベーション維持が難しい点が挙げられます。
とはいえ講師に対する質問に関しては直接できないというだけで、チャットやメールなどで不明点を聞くことは大体の講座で可能となっています。
なお、独学より費用がかかるという点もデメリットとして挙げましたが、独学から少々の上乗せで勉強効率が上げられ不安が解消されるのであれば、支払う価値は大いにあると思います。コスパという面においては通信講座が一番ではないでしょうか。
- 合格実績のあるカリキュラムで学習を進めたい方
- コスパ良く合格を目指したい方
- 自分の生活スタイルに合わせて勉強がしたい方
- ある程度は自分自身で学習スケジュールが立てられる方
- モチベーション維持に自信がある方
【結論】行政書士試験の勉強法は通信講座がベスト!

ここまで独学、通学講座、通信講座それぞれのメリット・デメリットや特徴について解説してきました。
各勉強法にメリット・デメリットはありますが、私個人的には通信講座で勉強するのが一番おすすめです。
もう一度通信講座のメリットをおさらいしておきましょう。
- 実績のあるカリキュラムで勉強の計画ができる
- ポイントを押さえた講義やテキストなので効率が良い
- 自分の空いた時間で勉強を進めることができる
- 基本動画学習なので、くり返し観たり倍速再生ができる
- 通学に比べ費用は比較的安い
- 通学時間がかからない
通信講座での最大のメリットはやはり時間を有効活用できる点ですね。
仕事や家事、育児などで勉強時間の確保が難しいとされる点がクリアになり、環境さえ整えればスマホやタブレットなどで勉強を進められます。
また、全体に合わせて授業が進んでいく通学講座と違い、繰り返し聴いたり、巻き戻し・早送りなど自分のペースに合わせて勉強できますので、初学者の方にもおすすめできます。
ライフスタイルや予算にもよりますが、この中ではやはり通信講座が一番合格近づけるのではないでしょうか。
なお、当サイトではおすすめの行政書士通信講座をランキング形式でご紹介しております。
各校の特徴や口コミ・評判、どんな方におすすめかなど詳しく解説してますので、ぜひこちらもご覧ください!

まとめ

上記で結論を出した通り、行政書士試験の勉強法としては通信講座がベストだと個人的には思います。
ただ、皆さんそれぞれ置かれている環境や状況も違いますので、全員に当てはまるというわけではありません。
記事中でご紹介したように、それぞれの勉強法にはメリット・デメリットがありますので、そちらも参考にしつつ、ご自身にピッタリの勉強法を選ぶようにしていただければと思います。
個人的な見解にはなりますが、この記事が勉強法を選ぶ上で参考になれば幸いです!